時間管理とZEN

時間管理についての結論は、「今やるべき事に自分の意識を集中する」という事だと思います。この考え方は禅に通じるものがあります。

時間は管理できない

年初からずーっと忙しい日々が続いていたので、時間管理についての本を何冊か読みました。本を選ぶのに参考にさせていただいたのはこちらの記事です。（時間の使い方を効率化するために読んだ 12+1 冊の本）

まず気づいたのは「時間は管理できない」という当たり前の事でした。

「そもそも時間を管理する事は不可能なのだ。時間は私たちに関係なく流れていく。管理できるのは、私たち自身。意識を向ける対象と、実際にそれに対して起こす行動である。」 – ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術実践編 – デビッド・アレン

では、何を管理するのかというと「タスク」です。自分のタスクすべてを把握する事から始まります。

「解決しなければならない真の問題とは、意味が明らかになっていない物事が大量に押し寄せてきているという状況である」 – ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術実践編 – デビッド・アレン

目が回るほど忙しいと時を思い起こしてみると、やるべき事が洪水のように押し寄せてきて、何から手をつけて良いのか判断がつかないような状態に陥っていると思います。

GTD (Getting Things Done)を大雑把に解釈すると「タスクを全て書き出すとストレスフリーになれるぜ」という考えですが、自分のタスク全てを把握すること（たとえば、明日の朝食べるトーストに使う「とろけるチーズ」を夕方スーパーで買うから、後世に名を残す詩人になるため毎日一編の詩を読むまで）は、確かにストレスフリーを感じさせてくれました。

他を捨てる

タスクすべてを把握できたとして、次にやるべきなのは「やらなくていいたくさんの事を捨てる」ことです。

「本当に重要なのは何か？」それ以外の事は全部捨てていい。 – エッセンシャル思考最少の時間で成果を最大にする – グレッグ・マキューン

自分が本当にやるべきことは人それぞれです。価値感や人生のゴール、心から好きなことによって変わりますが、それ以外の事に使う時間はありません。本当に意味があるなと感じること以外は極力やめてしまいましょう。意外となんとかなるものです。

世界が電子的に結びつき、限りなく可能性が広がったことの大きな皮肉は、多くの人が自分の心や能力を飛躍的に成長させる機会を得たのに、何ができるかを考えることもせず、ただ忙しく過ごしてその機会を無駄にしていることだ。 – ビジネスパーソンの時間割 -集中とアイディアを生む時間投資術- エドワード・M・ハロウェル

世界中につながっている私たちの生活は、ありとあらゆるものが集中をそらそうと話しかけてきます。意識してつながりを断つことも必要です。忙しすぎる状況は自分が作っているのです。必要ないものは減らして、人類史上最高の可能性に満ちた世界で納得いくまでチャレンジしましょう。

自分の意識を集中する

あとは今やるべきことに自分の意識を集中するだけです。
独りになりましょう。オフラインに。静かな部屋で。Zen Is Right Here.